編集者時代5

その後にも、
もっと大変なスケジュールにも追われたことがあったのを思い出した。

それはアサヤンでの仕事で起こりました。
著名な漫画家さんに、あるブランドのイラストをお願いしたときのこと。
イラストを描いてくれる方を探していたときに、駄目もとで
有名な漫画家さん(本当に有名、誰でも知っていると思う)に電話をしてみたら
お会いしたこともないのに本人が気さくに対応してくれました。
しかも"いいよ!"との返事。

"では、こういったコンセプトで何日までにお願いします!"
と話がまとまり細かなことをファックスで送信。
そして期日が迫ってきたので電話したのだが、
まだ出来てないとのこと。
もちろん多少の猶予を見て期日を伝えているので、
"では何日までには必ずお願いします!"と。

期日がきたので電話をしても、まだできていない。
いわゆる校了日という、
最終チェックをして印刷所に戻す日があるのだが、
まだイラストは届いていません。
僕は校了そっちのけで漫画家さんの家に待機していました。

そして校了日の次の日の夕方前くらいに
イラストが挙がったのです。
そのイラストを持って僕はバイクで大日本印刷にダッシュ。
今、考えるとあそこで僕が事故をおこしたら、
あそこのページは本当に真っ白になっていたのかも?怖いわ!!
で、大日本印刷について印刷所のなかで
イラストのあたり(ページに配置する場所)を自分でやって、
その場でイラストについての原稿を書くといった、
どうしようもない怖い話。

15年くらい雑誌の仕事をやっていたが、
後にも先にもあの事件が一番ヤバかった。
だけど、あのイラストをもらった瞬間は本当に感動したのも事実。
まるで、漫画"編集王"の世界です。
まさか印刷所で原稿を書くとは夢にも思わなかった!!!!
あの感じは二度と味わいたくない。